介護から看護そして看取りへ その3

母は依然昏睡が続き旅立ちの準備が進んでいる感じです。

時折息が荒くなり、手を握り、呼吸を合わせ顔に自分の顔を当てて言葉をかけます。

最後の一緒の時間を過ごせる大切な時です。母との思い出が次々に蘇ります。

母の心臓の値はもうお医者さんのデータだとありえない数値。

基準値125以下に対して113779という910倍の高さを示すものもあり

こんな数値見た事ないと言われました。いのちは数値で簡単に測れるほど

やわなものじゃないことの実証を母はしてくれています。

看取りは男の仕事と柴田久美子さんはおっしゃいます。

女性が胎内からいのちを生み男性がそのいのちを胎内に戻す。

男性の魂の覚醒のチャンスだそうです。

この記事を書いた人 井上 直記

自然食品有機村店主。22年前に開業した有機村を通して「大好きなことを仕事にして生かされる」事を表現中。若い頃から精神哲学に興味を持ち東洋哲学、宗教学を専攻。その後環境問題の深刻さを知り、自然農を学び自然暮らしにシフト。環境グループを立ち上げ、数々の環境問題や自然暮らしに関するイベントを主催。また、十数年間の自給暮らしで自宅出産や薪やカマドを使った省エネ生活を経験。ミニマムでスローな暮らしへと転換すること、そして実はそれが本当の豊かさを得ることにつながるのを実感。自然暮らしや楽しむ生き方を経営にも生かした有機村の店舗経営が注目され、数々の健康イベント、セミナーで講演。近年、要介護5の実母の介護のため実家に戻り、3年間の介護の末に母を家で看取る。その時の模様を記したブログ記事が話題になり、看取り師の養成の教材にも採用される。今は有機村を通じそれら経験をシェアしながら活動中。

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