介護から看護そして看取りへ その2

今日も前回のつづきです。

母が病院から家に帰りました。
正直嬉しい退院ではありませんが
これでよかったんだと自分に言い聞かせています。
無理な薬類をやめこれからは自然に流れに任せてゆきます。

その前に昨夜無事遠征から帰ってきた息子にも朝一番で病院に来てもらい看取りの話をして母の手を握ってもらいました。
間に合ってよかったです。

人は自宅で生まれ自宅で亡くなる。

かつては当たり前だったことがいつしか大きく変わってしまいました。
そう、病院で生まれ病院で亡くなる。

思えば息子も自宅で自然分娩で生まれました。
その時私は妻のいきむための手を置く台の役割になって
この世に出る瞬間の息子を一番近いところから見ていました。
その瞬間は急に涙がどっと溢れ出たのを覚えていますし
今も目に焼き付いています。
誕生も死も近い者が同じようにしっかり関わる大切さを改めて感じます。生まれる時は母に抱かれ生まれ逝く時は母を抱いて送る。今日は山梨の2人の看取り士さんが来てくださり関わり方を学びました。

瀬戸内寂聴さんは「人は旅立つ時に25メートルプール529杯分の水を瞬時に沸騰させるだけのエネルギーを傍らにいる人に渡す」と言われたそうです。
この魂のエネルギーを受け取る時が看取りの時だそうです。
赤ちゃんの時抱きしめられたように今日は自宅で母をしっかり抱きしめます。幼い頃の思い出が次々に蘇り涙が出てきます。

「母の子でよかった!」素直に思います。

この記事を書いた人 井上 直記

自然食品有機村店主。約17年半前に開業した有機村を通して「大好きなことを仕事にして生かされる」事を表現中。 環境問題の深刻さを知り、自然に暮らしにシフト。十数年間の自給暮らしでミニマムでスローな暮らしへと転換すること、そして実はそれが本当の豊かさを得ることにつながるのを実感。近年、要介護5の実母の介護のため実家に移り、1月に母を家で看取る。その時の模様を記したブログ記事が話題になる。今は有機村を通じそれら経験をシェアしながら活動中。

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